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この前は、慎吾くんが確信犯で寝てしまうお話しでしたが、これは別バージョンです。

以下は現実のスマさん達とは違います。



吾郎の舞台を観るために慎吾は劇場の駐車場に着いた。
「まだ、20分以上あるか。暗くなってから入らないと迷惑かかるしなぁ。終わった後で吾郎ちゃんと食事に行くから、今は楽屋も行かなくていいし・・・なんか、眠くなってきた・・・」

ドンドンドン
すごい勢いで車を叩く音で、慎吾は目が覚めた。
「・・何?誰?」
寝ぼけた頭で車のドアを開けた、ガラーッ

「なにやってんだよー慎吾
寝起きの慎吾の目に飛び込んだのは、バスローブ姿で仁王立ちになっている吾郎。
その瞳は怒りで燃えていた。
「?どしたの?吾郎ちゃん」
「こっちが聞きたいよいったいここで何やってんだよ
「へっ?もちろん舞台を観に・・・って、吾郎ちゃんこそ本番前にその格好・・・」
「何ふざけた事言ってんだよ何時だと思ってんの舞台なんて、とっくに終わってるよ
「うそ~わっ何この時間
20分寝たつもりのはずが、2時間以上経過していた。

「信じられないよ、僕がすぐそこで舞台に出てるのに、こんなとこで寝て・・・」
「ち、ちがうよ、誤解だよ、舞台観るためにここに来たんだって」
事の次第に、びっくりして、車から飛び出すと、思わず吾郎の腕を掴んだ。
「離せ
思いっきり慎吾の腕を振りほどいて、吾郎は言った。
「ご飯なんか行かないからそれから僕に話しかけないで慎吾とは1ケ月は口、きかないから」
「えぇ~~
なんで1ヶ月?
つい口から出たまでで怒りに燃える吾郎自身にもわからない。
普段の慎吾なら「なんで1ヶ月なの?」と突っ込むところだろうが、吾郎の誤解を解かなくちゃとあせっているのでそんな余裕はなかった。

「ふん」
きびすを返すと吾郎は劇場に向かって歩き出した。
「ちょ、ちょっと待ってよ、吾郎ちゃん」

スタスタ振り返りもせず、歩き出した吾郎の後ろについて行きながら、誤解を解こうと必死に慎吾は説明をした。
「寝ちゃったのはゴメン、でもホントに、観に来たんだって・・そしたら、早く着いちゃって・・車の中で待ってたら、ついウトウトと・・・、寝るつもりなんかなかったんだって・・・ホント、この舞台すごく楽しみにしてたんだって・・・今日のためにスケジュール調整してさ・・だから、今日まですっごいがんばったんだから・・ねぇ、ちゃんと聞いてる?・・だからさ・・・」
前を歩く吾郎は一度も振り返らなかった。
が、「うるさい」とか「付いて来るな」とか言わないということは、話を聞いてくれているんだと慎吾には分かった。
だからずーっと、慎吾は前を歩く吾郎の背中を見ながら、話し続けた。

『慎吾が駐車場で寝ている』と分かって、吾郎は本当に怒った。
だから、わざわざ駐車場まで行き、慎吾に怒鳴ったのだった。
でも、慎吾が必死になって誤解を解こうとしているので、わざとではないことが分かった。
ここのところの慎吾のハードスケジュールは吾郎だって知っている、慎吾がどんなに疲れているかも。

『楽屋に着いたら許してあげよう』
そう決めた吾郎はさっきまでの怒りに満ちた顔ではなく、いつのまにか微笑を浮かべていた。
『はやく、楽屋に帰ろう』
吾郎は、そう思ったら、知らず知らす歩くスピードを上げていた。

その吾郎の胸のうちも、微笑んでいる吾郎の顔も分からない慎吾は、前を歩く吾郎のスピードが速くなったことにあせった。
「ねぇ、何?なんでそんなに速いの?ちょっと、待ってよ、吾郎ちゃん、置いていかないでよ~~~」



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