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2009.04.05 花の下
この歌が昔から好きなので・・・


ポエマー全開(笑)










そこは誰もいない、けれど桜は満開といういわば、夜桜花見の穴場といえるところだった。
「すごい~~っ!」
素直に感嘆の声を上げて喜ぶ姿を見れば、連れて来た甲斐があったというものだ。

「桜が咲くといつも思うよ、お前みたいだなって」
「僕?・・・ピンクだから?・・・ストレートすぎるよ・・・レッドらしいね」(笑)
「悪かったな」(笑)

桜は色は薄いピンクで花も小さくて、それ自体は全然派手じゃないのに・・・咲くと遠くからでも存在が確認できて・・・見つけたときに、なんかうれしくなる。
春の日差しの桜は、可愛くて、優しくて、暖かい感じがして、見ていると心穏やかに癒される。
そして月明かりに照らされた夜桜は昼の顔とは一変して、荘厳な趣と少し近寄りがたい美しさで見るものを圧倒する。
決して派手な自己主張するわけでもないのに、いるだけでみんなを落ち着かせて癒して、時にドジで可愛くて、でもたまに近寄りがたい雰囲気をかもし出すときがあって、そんなときは彫刻のように冷たい美しさで・・・そんなお前だから桜にそっくり・・・とは、口が裂けても言わねぇけど(笑)

「桜見ると思い出す歌がある」
「歌?レッドが?」
「『願はくは・・・』ってやつ」
「あぁ・・・有名だものね、西行の歌」

  願はくは花の下にて春死なん その如月の望月のころ

「花って桜のことなんだよね、相変わらずロマンチスト・・・僕たちが花の下で死ねると思う?」
「ほっとけ・・・思うのは勝手だろ」

ろくな死に方をしないだろうことはとっくに覚悟してる。
別に死に方なんかどーでもいいし、どんな場所で死んでも、文句を言えるような生き方をしてないことぐらい俺達は自覚している。
ただ・・・ただ1つだけ、こんな俺にも願いがあんだよ。
死の最後の瞬間・・・人生最後にこの瞳(め)に映すのは、お前の姿であってほしい・・・

「ホントに綺麗だね・・・見惚れる」
「あぁ、綺麗だな」
それを聞いたピンクが楽しそうに笑ったので、レッドは不思議そうに
「何?」
「僕が『綺麗だ』と言ったのは、桜の下に佇むレッドのことなんだけど」(笑)
「はっ?」



だから・・・


    願はくは花の下にて春死なん 


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